その進化の遍歴を連載中です。
第二回となる今回は、マイクのアップグレードです。
長年使用していたNT-1Aから一気にグレードアップ!
ってな訳で、AKG C414 XLⅡを新調しましたー!
マイク新調は2年位悩み続けた案件でして…笑
様々なレビューや比較動画、比較音声を読み込んで聴き込んで、最終候補としてTLM102(Neumann)と、本機C414 XLⅡ(AKG)が残りました。
その最中、たまたま外注のお仕事で本機をボーカルマイクとして使用させていただく機会がありました。
「AKGは高音がキツい傾向」とはよく聞きましたし、実際比較音声でもその傾向は有りましたが、そのお仕事の時には全く違和感がなく!
むしろ、芳醇な中音とバランスの良い音域に射抜かれ、「コレだ」と心に決めていました笑
しかし、実売価格で12万円はくだらない名機!
なかなか手の届く代物ではありません…と悩んでいた時、たまたま見かけたお店で本機の新古品を発見。
なんと7万円でゲットできました!!
商品が到着して、早速開封。アタッシュケース(?)に守れています。かなり厳重です…。
マイク本体、ショックマウント、ウインドシールド、布ケース、説明書で一式。
これだけのものが入ってるだけあり、それ相応に重みもあります。
本体中心部に見えるLED部分で、指向性を変更できます。
ちなみに、マイク背面ではPADとLowCutの設定も可能ですが、現状はどちらもオフで使用しています。
当スタジオではKAOTICA Eyeballを利用しているので、このように設置。
本機のように小さめのマイクにEyeballを設置すると、その大きさ故にショックマウントに当たってしまいます。
そのような場合、Eyeballの説明書には「ショックマウントの上に乗せるように置いてね!」と書いてあります。
ただ、それだけでは流石に固定されないので、今回はマイクケーブルの接続部分にショックマウントを固定しました。
ノイズ処理的にはあまりヨロシクはないかと思いますが、固定されないで常時お辞儀されても困りますしね…。
さて、実際の音ですが、どれくらいの差があるのでしょうか?
オリジナル曲からロングトーンの部分を抜き出し繰り返し再生させて、iZotope INSIGHTでチェックします。
(投稿時現在で未発表楽曲のため、音声の投稿は差し控えさせていただきます、)
左:NT-1A(RODE)、右:C414 XLⅡ(AKG)
NT-1Aの画像が暗いのはごめんなさい←
同じようにマイキングして同じタイミングで録音したものではないので、諸々のコンディションも大いに影響しているかとは思います。
ですが、それにしたって明らかなこの差!!
NT-1Aが14kHz辺りを境に一気に集音力が落ちているのに比べ、C414 XLⅡは全体にバランスよく、かつ適正な音量で集音出来ています!
どちらもLowが厚いのはスタジオの及ばぬところの可能性も多々ありますが…;
もちろん、音の厚みも全く違います。
ラフな言い方をすればラグジュアリーさというべきでしょうか…音源として聴いたときも、楽曲そのものが一気にランクアップしたような印象を受けました。
というわけで今回はマイクのお話、『C414 XLⅡを新調』の巻でしたー!
Peace y’all!